入れ歯の手入れを怠ると肺炎発症リスク1.3倍上昇
東北大学は10月28日、地域在住高齢者を対象とした調査から、入れ歯の清掃頻度が過去1年間の肺炎発症と関連することを明らかにしたと発表した。対象者7万1,227人のうち、過去1年間に肺炎を発症したと答えた人は2.3%、入れ歯を毎日清掃しない人は4.6%であった。また、入れ歯を毎日清掃する人で過去1年間に肺炎を発症した人は2.3%であった一方、毎日は清掃しない人では3.0%であった。さらに75歳以上の人に限ると入れ歯を毎日清掃する人では過去1年間に肺炎を発症した人は2.9%であった一方、毎日は清掃しない人では4.3%と肺炎発症のリスクが高くなった。また、傾向スコアを用いた統計解析により、65歳以上の全対象者では入れ歯を毎日は清掃しないことにより、リスクが1.30倍高く、また、75歳以上の人に限ると1.58倍高くなることが示された。
( 11/15 医療ニュースより )