新型コロナ流行下で歯科受診率が低下
-東北大研究で-
COVID-19流行下の歯科受診率について、第1 波では17~22%、第2波では3~13%低下して いたことが分かった。東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野の竹内研時准教授らの研究 グループによるもので、感染リスクを避けるために 歯科受診が減少したことが示唆された。
同研究は自治体が保有する健康関連のデータ ベース「Longevity Improvement & Fair Evidence Study」のうち、利用可能だった9自治体のCOVID- 19パンデミック前後のデータを使用。期間は2019 年1月7日~21年9月27日で、国民健康保険 および後期高齢者医療制度に加入している被保 険者を対象とし、レセプトデータから自治体ごとに 週当たりの歯科受診率を年齢層・歯科受診種別に 算出した。
同研究の結果、全ての年齢層および外来受診・ 訪問歯科において、第1波の時期で17~22%、 第2波の時期で3~13%と有意な低下が見られ た。また、第1波で歯科受診1回当たりの歯科医療 費が5~9%増加しており、受信率低下と併せて 治療内容も変化した可能性が示された。
同研究成果は科学誌『Journal of Epidemiology』 (4月6日付)にオンライン掲載された。
(5/7 日本歯科新聞より)