歯周病菌 コロナへの防御を脆弱化
-アメリカ・ルイビル大学で機序解明-
歯周病原菌とされるP. ジンジバリスが口腔内の 抗ウイルス機構を抑制するため、 SARS-CoV-2 など口腔から侵入するウイルスからの防御が脆弱化する。
アメリカ・ルイビル大学歯学部のジュヒ・バガイト カー准教授(口腔免疫学)らが、 P. ジンジバリスを 含む口腔バイオフィルムと、 宿主の抗ウイルスサ イトカインであるインターフェロンの関連をマウス、 ヒトで検証。 P. ジンジバリスに慢性的に感染して いる宿主は、 ウイルス感染に対してインターフェロ ンによる防御を行う機構の活性が低下していることが分かった。
感染により、 P. ジンジバリス由来のプロテアーゼ がインターフェロン受容体を切断して反応性を低 下させているという。論文は、2021年12月21日 の米国科学アカデミー紀要にオンライン掲載。
歯科国際誌 『デンタルトリビューン』 (1月21日) はこの研究を紹介する記事の中で、「口腔に感染 するウイルスに対する免疫を強化する戦略の開発 に資する」と期待を示している。
(2/1 日本歯科新聞より)