「患者の唾液が減少」
-コロナ禍前と比べて-
歯科衛生士の7割超がコロナ禍前よりも患者の 唾液の量が少ないと感じている。 日本フィンラン ドむし歯予防研究会 (羽村章理事長) が歯科衛 生士201人に実施した「唾液と口腔のコロナ禍 前後の変化に関するアンケート調査」結果による もので、 コロナ禍での患者の口腔の課題が浮き 彫りになった。
診療時に、 コロナ禍前と比較して 「唾液が少な い ・ 口の中が乾いている患者さんが多い」 と感じ るかどうかでは、「とても感じる」 24.4%、 「感じ る」 46.8%と計 71.2%が唾液の量が減少傾向 にあると感じている。 口腔乾燥の悩みを患者から 打ち明けられることが増えたかでは、「とても増え た」 7.5%、「増えた」 44.8%で計52.3%となって いる。
羽村理事長は同結果について、匂いや味覚、 噛む、 顔の動き、 温度などの刺激によって分泌さ れる刺激唾液がコロナ禍のマスク生活で少なくな っている可能性に言及。 刺激唾液を増やすため に咀嚼が大切として、キシリトール配合のガムの 活用などを提案している。
(5/25 日本歯科新聞より)