感染リスクの誤解ある
-SNS等の情報で日歯の堀会長-
日本歯科医師会の堀憲郎会長は、SNS等で歯科医院の感染リスクについて誤った情報が流布され、現場に混乱が生じているとして、誤解がないようにさまざまな形で情報を発信していきたいとの考えを示した。23日に開かれた日歯の定例記者会見で述べたもの。
歯科医院での感染について堀会長は「リスクが高いという指摘は正しいと思うが、感染の自覚のない患者さんから歯科医師やスタッフが感染するリスクのことで、歯科治療によって患者さんが感染するリスクとは基本的に違う」と指摘。歯科医師やスタッフを守る観点から感染予防策の徹底を求めていきたいとした。
会見では、ここ1か月の日歯の取り組みについても報告した。3月30日に都市部での感染拡大を踏まえた文書を発出して、感染の疑いのある人や感染者は保健所の相談窓口での対応を経て、歯科診療所には来院しない前提で、標準予防対策の徹底、待合室や診療室での十分な換気、密集化防止のアポイントの調整、スタッフの毎日の検温などを求めてきたと説明。
(4/28 日本歯科新聞より)