複数の歯周病菌一度に定量可能
複数の歯周病菌一度に定量可能 ーDNAチップに注目ー
口腔内での複数の歯周病原因菌の有無を一度に確認できるDNAチップが注目を集めている。
三菱レイヨンが開発したジェノバール「オーラルケアチップ」で、薬事承認を受けていない等の理由から研究を主対象としているが、歯周病治療や口腔内洗浄アイテムの効果検証、細菌バランスの検査・歯周病予備軍への警鐘など臨床現場での応用も視野に入れて、大阪大学との共同研究を進めている。
同チップは、DNAの塩基配列が固定されている歯周病菌と反応するように作成した人工DNA(プローブ)を活用。
チップの表面に人工DNA各種を200個ほどの穴に仕込み、同時に十数個の菌を検出できる。
菌種の有無だけでなく、総菌量に対する歯周病原因菌の割合の定量もでき、細菌叢バランスを考慮した歯周病治療や、効果検証への応用にも期待がかかる。
(7/28 日本歯科新聞より)