健康は健口から!|北区上中里、尾久、梶原の歯医者

こばやし歯科クリニック

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スタッフブログ

健康は健口から!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは
院長の小林です。
長い長いコロナ禍の中、感染者数も随分減って一安心と思いきや、ここにきてオミクロン株とやらが大流行の兆しとの連日の報道で、冷や水を浴びせられた気持ちになってるのは私だけではないと思います。
それにしても随分と久しぶりのブログ投稿となってしまいました。

先日、コロナと歯周病の関係性をテーマにしたワイドショー番組があり、内容が良かったので、備忘録ついでに書いてみました。

まず歯周病(歯槽膿漏)とはどんな病気なのでしょうか?

お口の中には、沢山の細菌(プラーク)が住み着いており、1mgの中に約10億個もいるそうです。
その中でも特に歯周病菌と呼ばれる菌によって歯の周りの歯肉や骨に炎症が起こって、歯を支えている骨を冒していき、それにより最終的には歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気なのです。
歯肉が赤くなったり、腫れたり、出血したりしますが、重度になるまでは痛みも殆ど無く、気づいた時には手遅れといった場合が多いのもこの病気の恐ろしい特徴の一つです。
そしてこの病気は30歳以上の約8割が罹患していると言われており、まさに国民病と言っても過言ではありません。

では歯周病の人が新型コロナに感染した場合

歯周病ではない人と比較して・・・

コロナの死亡率が8.81倍

人工呼吸器を使用 4.57倍

集中治療室に入院 3.54倍

合併症発症 3.67倍

との結果が出ているそうです。

歯周病菌が新型コロナの重症化と関係しているのか、歯周病の人に基礎疾患が多いことが影響しているのか明らかになっていませんが、歯周病の人は新型コロナに罹ると重症化リスクが高いとの事です。

ですから、運悪く新型コロナウイルスに感染しても重症化しない為に、日頃から歯周病に罹らない、歯周病を重症化させない事が非常に重要です。

では、どうすれば歯周病に罹らないか、または罹っても重症化しないかについて書いておきます。

1、まずは基本中の基本。食べたら磨くという歯ブラシの習慣。

  以前、食後30分位おいてから歯ブラシした方が効果的との説があり、患者さんにもよく聞かれましたが、そんな事はありません。

  食後はすぐ歯を磨いて口の中に残った食べカスや細菌の塊(プラーク)を除去して綺麗にする。出来ればデンタルフロスや歯間ブラシ等も使って歯の間も掃除すると効果的です。

2、定期的(少なくとも3ヶ月に1度)に歯医者へ行って検診を受けて、歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングをしてもらう。

3、禁煙する。 タバコの煙に含まれる成分が歯の周りの毛細血管を収縮させて、それにより細菌の侵入を防いでいる毛細血管由来の免疫細胞の数が減ってしまうのです。

4、Lロイテリ菌というプロバイオティスクの飴を舐めて、お口の中の細菌の棲み分けを変える。

  お口の中が善玉乳酸菌の一種であるLーロイテレ菌でいっぱいになる事により、悪玉菌である歯周病菌や虫歯菌の数が減り、それだけ虫歯や歯周病になるリスクが減ります。

  これはバクテリアセラピーという次世代の歯周病治療の一つで、病原菌の抑制、制御を行う効果の確認されている菌株を摂取することで宿主の菌叢を良好に維持または再建する技術で、当院でも約4年ほど前から導入し、歯周病の患者さんに高い治療効果をもたらしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補足:マスク着用での歯周病のリスク

  コロナ禍で歯周病のリスクが高まっているということで、理由としてはマスクが関係している様です。
  マスクを着用していると呼吸しにくく、多くの空気を吸える口呼吸になりやすい。そしてそれにより口の中の唾液が乾燥し、菌が増殖しやすい環境になり、歯周病や口臭の悪化につながるとの事。
  口呼吸を防ぐには、口を閉じるという意識付けをして、口の力を鍛える、人と距離を取れる時はマスクを外す事が効果的です。

以上、新型コロナと歯周病について、ご参考になれば幸いです。

いずれにしてもお口は呼吸や食べるといった生きていくために必要な事を行う最初の入口です。体に必要な物も入れば害をもたらす物も沢山入ってきます。そのお口が健康に維持されていれば、当然病気になるリスクも減ります。

その意味からも「健康は健口から!」ですね。

皆さん、口腔ケアを頑張って下さい!!

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