消える職業に「歯科技工士」
産業界の機械化、ロボット化が進んでいる。
歯科医療もCAD/CAMや診療のガイドシステムなどによる自動化、機械化の波が確実に押し寄せている。
ダイヤモンド社が601職種を対象にして独自に機械化代替率を試算、労働力不足から消える職種のランキングを作成し、トップ100が8月27日付の「週刊ダイヤモンド」に掲載されている。
その中で歯科技工士は66位で機械化代替率は86.18%。
数値上ではCAD/CAMなど最新テクノロジーを使うことで、歯科技工士の手を極力借りずに技工物が作製できるとしているが、歯科技工士の技術がなければ患者の満足する技工物ができないことは歯科医療関係者の誰もが分かっている。
近年、若手の技工士不足は深刻だ。
日本歯科技工教育協議会は早くから問題に取り組んでいるものの、日歯をはじめ他団体では実質的な動きはない。
早急な対策が望まれる。
(8/30 日本歯科新聞より)